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【Kindleオススメマンガ⑲】完結『お~い!竜馬』全23巻:小山ゆう, 武田鉄矢(土佐に生まれ日本を変えた男「坂本龍馬」の生涯を描く幕末英雄譚)

作品タイトル:お~い!竜馬(全23巻)

著者:小山ゆう, 武田鉄矢
出版:ヤングサンデーコミックス

[作品のあらすじ]

幼い頃からひ弱で、塾でも落ちこぼれの竜馬。しかし生来の天真爛漫な性格と、家族や友人の助けにより、数々の苦難を乗り越え、明るく素直で一本気な青年に成長していきます。やがて剣術修行の為、江戸に移り住み、様々な人達に出会い、新しい思想に触れる内、竜馬の心には数々の大きな夢が芽生え始めます。

激動の幕末という時代の中、持ち前の行動力と熱い気持ちで、要人たちの心を突き動かし「身分制度の廃止」「海軍塾の創設」「薩長同盟」「大政奉還」「貿易カンパニー設立」といった古い時代を終わらせ、新しい時代の基礎となる行動を起こしていく「坂本竜馬」の物語です。

[作品の推し所・感想]

このマンガは幕末の偉人として有名な「坂本竜馬」の幼い頃から暗殺されるまでを描いています。

全23巻の内、最初3巻は幼少期の話で、この頃に出来た友情や悲劇的体験が、4巻以降の竜馬の行動に、大きな影響を及ぼしていく構成になっています。竜馬は江戸末期の土佐(現在の高知)で育つのですが、当時の土佐は、武士の中でも階級が上下に分かれており、竜馬の家の階級は下級の武士(郷士)でした。

上級の武士と下級の武士にはそれぞれのしきたりがあり、上級が下級を蔑む事柄もある為、多くの者がこの身分制度に不満を抱えていたのですが、そういった今では理解できない時代や身分制度等も、判りやすく丁寧に描かれています。このような不満から起こる事件がどれほど理不尽なものであったのか理解しやすく、それ以降の竜馬の行動や物語の展開の説得力を与えています。

また、竜馬は幼い頃「ひ弱で泣き虫だった」という設定もポイントです。どちらかというと出来が悪く、身体も小さくて落ちこぼれで、これが後に、日本史に刻まれる数々の事柄を残す偉人になるとは思えないほど地味で、そのギャップがユニークなのです。そんな竜馬、家自体は実は裕福で、家族は皆優しく、周囲の環境には恵まれています。特に実姉が強烈な個性を持っており、実に根気よく、貧弱な竜馬を見限ることなく、厳しく躾け、その後もずっと支え続けていきます。人はこのように、幼い頃は弱くても、環境に恵まれ、素直で大らかで明るい性格をもち、コツコツと絶え間なく努力を重ねていけば人としての魅力が生まれ、やがて大成していくのだという、サクセスストーリーでもあります。

原作は俳優・歌手として有名な「武田鉄也」さんで、作画は「あずみ」などでも知られる「小山ゆう」さんが描いています。小山ゆうさんは細かい描き込みのある劇画タッチの画風で、激動の幕末の雰囲気に合っています。また、竜馬の物語の随所に現れる、迫力のある剣術シーンも見どころです。竜馬本人以外にも、実在の人物が相当数登場し、物語に多少の脚色はあるものの、かなりの部分が史実によって描かれている為、幕末の歴史の勉強にもなります。少し残虐がシーンもありますが、年齢性別を問わずオススメできる、面白く心揺さぶるマンガです。是非皆さん読んでみて下さい。